この記事の主な対象
- 「春休みや夏休みに旅行するなら、中学受験に役立つおすすめの場所に行きたい!」という方
- 「旅行で観光するなら中学受験に役立てたいけど、どこに行こうか…」という方
- 「旅行の予定があるけど、ついでに中学受験に役立つ場所にも寄り道しようかな」という方
この記事の主な内容
- 神奈川県内で中学受験に役立つ観光スポットの紹介
- 観光スポットを訪れる際に便利な、「お得なきっぷ」の紹介
私・川口は、中学受験の家庭教師をしていますが、旅行のプロでもあります。
旅行会社で働いた経験がありますし、総合旅行業務取扱管理者という国家資格があります。
旅行は楽しいものですが、せっかく旅行するのであれば、中学受験に役立てられると良いですよね。
特に中学受験に向けて頑張るお子さんは、旅行に使える時間は限られています。
貴重な旅行の機会をフル活用するために、旅先をしっかり選びたいですね。
私の経験も踏まえて、神奈川県内の観光スポットをおすすめします。
また、紹介した観光スポットを訪れる際には、鉄道を利用される方も多いでしょう。
便利な「お得なきっぷ」も紹介します。
動画でも話していますから、もしよかったらご覧ください。
中学受験おすすめ旅行①川崎
まずは、川崎について紹介します。
中学受験において、川崎を訪れる価値が高いのは、京浜工業地帯を体感できるからです。
京浜工業地帯というのは、三大工業地帯の一つで、中学受験でも重要な知識です。
もちろん川崎以外にも工場はありますが、川崎を訪れると、実際に工場が広がっている様子を見ることができます。
京浜工業地帯という言葉をテキストで習うのと、実際に工場を見るのでは違いますからね。
具体的に、川崎の工場を見る場所として、
川崎マリエンという建物を紹介します。
川崎マリエンは、川崎駅からバスで30分ほどなので比較的アクセスしやすいです。
10階にある展望室から360度の景色を楽しむことができます。
展望室は無料で利用できますから、お勧めできますよ。
参考:川崎マリエン
中学受験おすすめ旅行②横浜
次は、横浜を紹介していきます。
横浜では、見どころが多いので、
- 桜木町(日本初の鉄道)
- 生麦
- 山下公園
- 横浜開港資料館
の順番に紹介します。
横浜のおすすめ旅行(1)桜木町
桜木町は、日本初の鉄道との関係があります。
明治5年(1872年)に新橋と横浜の間で日本初の鉄道が開通したというのは、中学受験でも学びますね。
日本初の鉄道が開通したときの「横浜駅」は、現在の横浜駅とは異なる場所にありました。
明治5年の「横浜駅」こそが、現在の「桜木町駅」なんですね。
ちなみに、現在の横浜駅は、三代目の横浜駅です。
桜木町は日本初の鉄道の地なので、駅を出てすぐ、旧横浜歴史鉄道展示(旧横ギャラリー)というのがあります。
実際に走っていた蒸気機関車が展示されていますし、鉄道の歴史を体感することができます。
横浜のおすすめ旅行(2)生麦
生麦では、生麦事件が有名です。
生麦事件は、薩英戦争のきっかけになった事件として、中学受験でも学びます。
京急の生麦駅の近くで、生麦事件が起きています。
駅の近くで起きた事件なので、アクセスの良い場所で歴史を体感することができます。
生麦駅から徒歩10分ほどで、生麦事件の石碑があります。
横浜のおすすめ旅行(3)山下公園
山下公園は、関東大震災と大きな関わりがあります。
関東大震災は、中学受験において重要な知識の一つですね。
神奈川県西部を震源とする地震によるもので、横浜でも大きな被害がありました。
横浜は、埋め立て地が多いことで、被害が拡大したようです。
そして、関東大震災からの復興のシンボルのような存在が山下公園です。
復興事業として、震災によって生じた市内の瓦礫(がれき)などを使って、海を埋め立てました。
そうして作られた公園が、山下公園です。
中学受験という意味でも、あるいは、防災の意識を高めるという意味でも、行ってみる価値がある公園です。
アクセスは、みなとみらい線の日本大通り駅、元町・中華街駅からそれぞれ徒歩5分ほどです。
JRであれば石川町駅、関内駅からも徒歩圏内です。
横浜のおすすめ旅行(4)横浜開港資料館
横浜は、1858年に日米修好通商条約で開港が定められたことでも有名です。
そして、実際に翌年の1859年に横浜港が開港し、貿易が開始されました。
横浜開港資料館では、そんな歴史を感じられます。
入館料は、高校生以上が200円、小中学生と横浜市内在住の65歳以上の方が100円です。
そして、毎週土曜日は小中高校生が無料、などとなっています。
アクセスとしては、山下公園のすぐ近くです。
横浜開港資料館は、山下公園と日本大通り駅の間にありますから、山下公園と一緒に訪れやすいですね。
参考:横浜開港資料館
中学受験おすすめ旅行③鎌倉
鎌倉といえば、中学受験で重要なのは鎌倉幕府ですね。
鎌倉幕府ゆかりの地を訪れると、歴史の勉強になるでしょう。
鎌倉では、鎌倉幕府に関わる観光スポットが点在しているので、どこを訪れるか迷うところです。
鎌倉市観光協会が、鎌倉駅からのモデルコースを紹介しています。
モデルコースに従って、鎌倉を散策してみるのもお勧めできます。
中学受験おすすめ旅行④横須賀
横須賀は、米軍基地があることでも有名ですが、中学受験の歴史では他にも登場してきます。
例えば、三浦按針の領土が横須賀にありました。
三浦按針とは、ウィリアム・アダムスが徳川家康から日本風の名前をもらったものです。
また、1853年にペリーが率いる黒船が横須賀に来航したことも有名です。
三浦按針については、安針塚という、三浦按針とその妻のお墓があります
京急に安針塚駅という駅もあります。
しかし、安針塚駅から、安針塚までは徒歩約25分なので、アクセスが良くないですね。
ペリーに関するものとしては、
ペリー公園という公園があります。
そして、ペリー公園には、
ペリー記念館という施設があり、歴史的資料などを無料で見ることができます。
ペリー公園・ペリー記念館は、京急久里浜駅またはJR久里浜駅からバスで10分ほどです。
中学受験おすすめ旅行⑤小田原
次は、小田原を紹介していきますが、小田原も見どころが多いので、
- 小田原駅の提灯
- 小田原城
- 地球博物館
の順番に紹介します。
小田原のおすすめ旅行(1)小田原駅の提灯
旅行で小田原を訪れる際、小田原駅に到着してJRの改札前に行くと、
大きな提灯があります。
小田原駅に提灯があるのは、小田原提灯が伝統工芸品の一つだからです。
伝統工芸品というのも、中学受験で使う知識ですよね。
ところが、小田原駅の提灯は、2020年8月下旬まで、10ヶ月ほど撤去されていました。
その理由は、台風にあります。
2019年に大きな被害をもたらした台風19号により、強い風が駅構内まで吹き込み、提灯が破損されたんです。
約10ヶ月の期間を経て、市内で唯一残る提灯店の方が修復したことによって、復活しました。
実際に行ってみると、こんなところにある提灯がボロボロになるのか、と台風の恐ろしさを感じることができます。
小田原のおすすめ旅行(2)小田原城
小田原では、小田原城も有名ですね。
中学受験における知識では、1590年に豊臣秀吉が天下統一を成し遂げたのが小田原城です。
ちなみに、1590年というのは、「いっこくまるめて天下統一」という語呂合わせで私は覚えています。
「いっこくまる」の部分が、1590ということです。
天下統一の際、最後は小田原の北条氏が秀吉に小田原城を明け渡しました。
この様子は、NINJA館というところで映像などを見ることができると思います。
天守閣とNINJA館を両方訪れると、通常は大人820円、小中学生300円です。
また、小田原城のあたりは、小田原城址公園という公園になっていて、
80円で楽しめる豆汽車などがある遊園地や、動物園があります。
昔は動物園の象が有名だったのですが、現在の動物園にいるのは猿だけですけどね。
※2024年に猿もいなくなってしまい、動物園はなくなりました。
アクセスは、小田原駅から徒歩15分ほどです。
参考:小田原城
小田原のおすすめ旅行(3)地球博物館
地球博物館、正式には「生命の星・地球博物館」は、個人的にはおすすめしたい博物館です。
恐竜の標本や、化石などを見ることができるので、特に男の子は楽しめると思いますよ。
中学生以下は無料で観覧することができます。
アクセスは、入生田駅から徒歩3分です。
入生田駅というのは、小田原駅から電車で約10分ですから、比較的アクセスもしやすいです。
参考:生命の星・地球博物館
中学受験おすすめ旅行⑥御殿場線
観光スポットというより鉄道路線なのですが、御殿場線には是非一度は乗ってみて欲しいで
す。
御殿場線は、小田原市の国府津駅から静岡県御殿場市の御殿場駅を経由して、沼津市の沼津駅までを結ぶローカル線です。
ところが、元々は御殿場線はローカル線ではなく、東海道線の一部だったんです。
東海道線というのは、東京から神戸まで続く主要路線です。
現在の東海道線は、国府津駅から沼津駅の間は、小田原駅や熱海駅を通るルートになっています。
しかし、小田原駅や熱海駅を通るルートは、箱根の山があることもあり、当初は鉄道を通すことができませんでした。
国府津から現在の御殿場線を通って神戸まで行くのが、かつての東海道線のルートだったんです。
東京から関西方面に鉄道で向かう場合は、現在では新幹線がありますが、新幹線がない時代は東海道線がメインでした。
つまり、御殿場線は、鉄道の主要なルートに含まれていたということです。
ですが、1934年に丹那トンネルが開通したことによって、東海道線は小田原駅や熱海駅を通るルートに変わりました。
御殿場線はこのような経緯をたどっているので、御殿場線に乗ることで歴史を体感することができます。
御殿場線は基本的に2両編成で運行されていますが、駅のホームに行くと車両の長さよりもかなり長いです。
昔は長い列車が運行されていた、ということが分かります。
また、例えば、山北駅で降りてみると、駅前にシャッター商店街が広がっています。
かつては、山北駅にも東京から大阪に行く列車が停車していたこともあって、賑わっていたんだな、といことが分かります。
私は、初めて山北駅で降りたときは、強い衝撃を受けました。
立派な商店街があるのに、右を見ても左を見てもシャッターの閉まっているお店ばかりでした。
最初は偶然かとも思いましたが、曜日を変えても、時間帯を変えても、シャッターが閉まっていました。
神奈川にもこんなところがあるのか、と色々と考えさせられました。
今では、東京から大阪まで新幹線ですぐに行くことができます。
しかし、御殿場線に乗ることで、昔の人はどのように移動していたか、少し考えてみる機会になると思います。
御殿場線は、乗っているだけでも色々と考えさせられる路線ですから、一度乗ってみることをお勧めします。
ただし、ローカル線ならではの注意があります。
電車の本数が少ないということです。
特に、日中は1時間に1本程度、朝夕でも1時間に2本程度しかありません。
利用される場合は、しっかり電車の時刻を事前に確認しておきましょう。
関東近郊から御殿場線を利用する場合は、既に述べた東海道線の国府津駅で乗り換えるほかに、
小田急線の新松田駅から御殿場線の松田駅に乗り換えることもできます。
新松田駅と松田駅は、歩いてすぐですからね。
また、
新宿駅から、特急ロマンスカーふじさん号で、一気に松田駅まで行くこともできます。
ロマンスカーのふじさん号だけは、御殿場線に直接乗り入れています。
なお、小田急線の足柄駅と、御殿場線の足柄駅は、直線距離でも10km以上離れているので間違えないように注意してくださいね。
それともう一点、御殿場線はJR東日本ではなくてJR東海の路線です。
後ほど述べるお得な切符は利用できません。
ちなみに、2019年までは御殿場線には自動改札機がなく、SuicaやPASMOも使うことができませんでした。
自動改札機が設置されて便利になりましたけど、体験という意味では残念ではありますね。
中学入試でも、自動改札機がない時代について問われることはありますが、今は手動の改札機を体験することが難しいですからね。
私が小学生の頃は、小田急線でも改札で切符にパチパチ穴を開けてもらっていたんですけどね。
中学受験おすすめ旅行⑦お得なきっぷ
観光スポットを訪れる際に便利な、「お得な切符」を、子供料金の設定があるものに絞って紹介します。
北海道&東日本パス
まず、今回紹介したほぼ全てのエリアを網羅するのが、北海道&東日本パスです。
春休み、夏休み、冬休みの期間を中心に発売されるものです。
JR東日本とJR北海道などの普通・快速列車が連続7日間乗り放題で、大人11,330円、子供5,660円です。
特急や新幹線などは利用できませんが、連続7日間なので、まとまった期間に何か所か訪れるという場合にお勧めできます。
特に、小学6年生のお子さんがいるご家庭にはお勧めします。
小学6年生は、3月31日までに有効期間が始まる切符が小児運賃で、4月1日から大人運賃になります。
ところが、この北海道&東日本パスは連続7日間ですから、3月31日からの切符を購入すれば4月6日まで利用できます。
つまり、実質的に4月6日まで小児運賃で利用できるということになるので、とてもお得です。
連続7日間の切符ではありますが、そのうちの4日や5日利用するだけでも元が取れることもあります。
あるいは、春期講習や入学式に行く際にも使うということで、元が取りやすいと思います。
ちなみに、連続7日間は難しいという場合であれば、「休日おでかけパス」や「のんびりホリデーSuicaパス」もあります。
休日おでかけパスは、大人2,720円、小児1,360円で関東近郊のJRなどが一日乗り放題です。
のんびりホリデーSuicaパスはICカード専用で、大人2,670円、小児1,330円で一日乗り放題です。
ただし、いずれもJR東海の御殿場線に乗る場合は、例えば、国府津駅から別に切符を購入する必要があるので、ご注意ください。
みなとみらい線
横浜を訪れる際に便利なのが、みなとみらい線です。
みなとみらい線で利用できるお得なきっぷは、いくつかあります。
まず基本となるのが、みなとみらい線の一日乗車券(大人460円、子供230円)です。
そして、みなとみらい線に加えて、JR根岸線の横浜から新杉田の間も乗り放題になるのが、ヨコハマ・みなとみらいパスです。
ヨコハマ・みなとみらいパスは、大人530円、子供260円なので、一日乗車券に少し追加するだけで、行動範囲が広がります。
さらに、様々な私鉄で、横浜までの往復切符とみなとみらい線の一日乗車券を組み合わせて、さらにお得になった切符が用意されています。
東急の沿線にお住まいの方にお勧めなのが、東急線みなとみらいパスです。
相鉄沿線の方には、相鉄MMチケットがお得です。
東武東上線・生越線(おごせせん)沿線の方には、東上横浜ベイサイドきっぷがあります。
西武線沿線の方には、西武横浜ベイサイドきっぷがお勧めです。
まとめ
旅行をする際に、中学受験におすすめの観光スポットを紹介しました。
今回紹介したのは、以下のポイントです。
- 川崎
- 横浜
- 鎌倉
- 横須賀
- 小田原
- 御殿場線
上記に加えて、お得な切符も紹介しました。
気になった場所があれば、是非訪れてみましょう。
関東近郊から訪れるのであれば、もちろん日帰りでも十分楽しめます。
しかし、ホテルに泊まってたっぷり楽しむのもお勧めできます。
セールなどもあるので、お得なホテルが見つかった際に出かけるのも良いでしょうね。
また、プランを考えるのが面倒という方であれば、
のツアーを利用するのもお勧めできます。
箱根に泊まるプランなら小田原も観光しやすいですし、箱根フリーパスつきのプランなら、地球博物館も追加の交通費がかかりません。
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また、私は家庭教師をしております。
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