中学受験の塾では、自習室がある塾と、自習室がない塾があります。
自習室の有無を重要ポイントとして、塾を選ぶ方もいらっしゃるでしょう。
自習室がある塾では、「自習室にどんどん来れば成績が上がりますよ。」とアピールすることもあります。
しかし、この言葉には注意が必要です。
確かに自習室にはメリットがあります。
ところが、塾がデメリットまで説明してくれることは少ないでしょう。
自習室のデメリットを述べたうえで、実際に私がどのように自習室を利用したかを述べていきます。
この記事の主な対象
- 「自習室に行っておけば成績が上がるんじゃないの?」という方
- 「自習室のデメリットを知りたい」という方
- 「夏休みは毎日朝から晩まで塾に行かせよう!」という方
自習室の意外なデメリット
「自習室で勉強すればどんどん成績があるから毎日来てください!」
とアピールしてくる塾があります。
鵜呑みにして、毎日自習室に通わせると、成績が下がることもあります。
原因は主に6つあります。
- うるさい
- 自分で管理
- 分からない問題
- 勉強内容
- 勉強道具
- 勉強時間が長すぎる
全ての塾に当てはまるわけではありませんし、人によっても異なります。
順に説明してきます。
自習室のデメリット① うるさい
自習室では、静かに勉強しているイメージを持っている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、自習室には、子どもが集まっています。
多くの子どもがいれば、中には騒ぐ子もいます。
特に、席を自由に選べる自習室であれば、仲の良い子が近くに座って、うるさくなりやすいです。
塾がある程度注意をしてくれれば良いのですが、対応は塾によって異なります。
自習室のデメリット② 自分で管理
自習室では、ある程度課題が与えられている場合もあります。
とはいえ、大人に見られていない状況で勉強するのが基本です。
勉強を進めることは、自分で管理することが要求されます。
きちんと自分で管理することができず、だらだら勉強していれば、時間を無駄に使ってしまうだけです。
特に自習室にいる時間が長くなるほど、自分での管理が難しくなるでしょう。
自習室のデメリット③ 分からない問題
一人で勉強していれば、当然分からない問題に出会うこともあります。
分からない問題を、どのように解決していくか問題になります。
自分で解説を見て解決できれば、大きな問題にはなりません。
しかし、解説を見るだけでは解決できないことも珍しくありません。
解説で分からなければ、誰かに質問する対応をするのが一つの方法です。
自習室で勉強しているときに、気軽に質問できる環境であれば問題ありません。
質問できる環境がないと、分からない問題が積み重なっていきます。
自宅で勉強していれば、他のテキストで調べるなどの方法もあります。
しかし、自習室で時間を使うと、帰宅してから分からない問題を解決するという余裕がないこともあります。
自宅で勉強していても、分からない問題が積み重なっていくこともあります。
分からない問題が積み重なることは、自習室の特有のデメリットという要素は弱いかもしれません。
とはいえ、人によっては、大きなデメリットとなることもあります。
自習室のデメリット④ 勉強内容
自習室では、事前に勉強する内容が決められていることもあります。
しかし、前日に急に新たな弱点が見つかることもあります。
事前に内容が決められていると、新たな弱点を補うための勉強はしにくくなります。
事前に決める際に、本人の意見も考慮されているかもしれませんが、事前に決めるということ自体にデメリットがあります。
また、仮に事前には決められていなくても、何を勉強するか自分で判断しないといけないこともあります。
自分で適切な勉強内容を判断できれば問題ありません。
しかし、勉強内容が不適切であれば、自習室で過ごす時間は無駄な時間になることもあります。
自習室のデメリット④ 勉強道具
自習室で勉強する場合は、勉強道具を持参する必要があります。
塾の授業がある日に自習室を利用するのであれば、大きな負担とはならないかもしれません。
しかし、塾の授業で使う教材と、自習で使う教材が同じとは限りません。
塾の授業は算数の日だけど、自習室では国語の問題が解きたいということもあるでしょう。
塾の授業で使うテキストに加えて、国語の問題まで持って行くことは大きな負担となることもあります。
特に日能研生であれば、いわゆる『銀本』と呼ばれる重い問題集があります。
塾で使わない銀本を、自習用に持って行くとなれば、かなりの負担になります。
ちなみに、銀本の使い方も記事にまとめてありますが、基本的には自宅で使うことも想定しています。
自習室のデメリット⑥ 勉強時間が長すぎる
自習室に長い時間滞在して、長い時間勉強することは、肉体的にも精神的にも大きな負担となります。
あまりに勉強時間が長すぎると、集中力も低下していきます。
勉強し過ぎで疲れると、集中して勉強ができなくなり、成績も下がっていくリスクがあります。
自習室のデメリットまとめ
自習室にはデメリットが多くあり、成績が下がるリスクがあります。
もちろん自習室にはメリットもあるので、適材適所で活用すれば効果的です。
使いたいときに、使いたい使い方で、自習室を使えることが理想的です。
「自主室に来ればどんどん成績が上がりますよ。」というアピールにより、ほぼ全員が朝から晩までいる塾もあります。
しかし、自習室の適切な使い方は、人によって異なるはずです。
自習室の使い方・体験談
私も自習室についても思い出があります。
まずは、私の同級生についてのエピソードから述べていきます。
私の小学校の同級生に、日能研の入塾テストで不合格になってしまった人がいました。
入塾テストでは不合格でしたが、お願いした結果日能研に入れることになりました。
小6の夏休みは、毎日お弁当を2つ持参して、朝から晩まで12時間塾にいました。
最終的にその人は神奈川御三家に合格しました。
12時間勉強させられたのではなく、自分から望んで12時間勉強していたのが良かったのだと思います。
私の場合は、昼頃から合流して、12時間ではなくて少し短い時間で勉強していました。
自分で勉強内容を考えることも含めて、楽しんで勉強することができました。
私が通っていた塾では、自習室を利用するたびにランダムに席を指定されていたので、うるさいということもなく、集中して勉強できました。
まとめ
自習室には主に以下の6つのデメリットがあります。
- うるさい
- 自分で管理
- 分からない問題
- 勉強内容
- 勉強道具
- 勉強時間が長すぎる
全てが当てはまるとは限らず、塾や人によっても異なります。
デメリットがあることにより、自習室を利用したせいで成績が下がるということもあります。
「自習室に来れば成績が上がる」とアピールする塾には気を付けましょう。
もちろん、自習室のおかげで成績が上がるということもあります。
大事なのは、適材適所で使うことです。
自習室を使うのが最適だと思った時に、いつでも使える塾が理想的です。
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