「頑張って勉強しているはずなのに、偏差値があんまり変わらないな」ということはありませんか?
「偏差値が上がらないということは、頑張っていないということなのではないか」と思ってしまうことはありませんか?
偏差値が上がらなくても、横ばいにキープするだけでも頑張っている証拠なんです。
私・川口は家庭教師として、実際に頑張っている子供たちを見ています。
子どもたちは本当によく頑張っていますけど、偏差値が上がることもあれば、上がらないこともあります。
偏差値は上がっていなくても、力がついていると感じることがよくあります。
実際に、解けなかった問題が解けるようになっていることがあります。
偏差値が上がらなくても、横ばいをキープできていれば頑張っている証拠だということを述べていきます。
その上で、偏差値を上げるために必要なことも述べていきます。
この記事の主な対象
- 「頑張って勉強しているはずなのに、偏差値があんまり変わらないな」という方
- 「偏差値が上がらないということは、頑張っていないということなのではないか」という方
- 「頑張れば偏差値は上がるんだよね?」という方
頑張っても偏差値は上がらない?
頑張っても偏差値が上がるとは限りません。
どんどん頑張っていけば偏差値が上がっていくものと、以下の図のようなイメージを持っているのであれば、誤りです。
上の図では、偏差値40はこのぐらいの力、偏差値50はこのぐらいの力などという水準が決まっているのが前提になっています。
しかし、実際には水準が決まっているものではありません。
頑張っていけば偏差値40から偏差値50に近付いていく、というものではありません。
偏差値というのは、受験生の中での相対的な位置を表すものです。
つまり、「他の受験生と比較したときに、どのぐらいの力がありますか」、というのが偏差値です。
偏差値がいくつになるかは、受験生全体の力がどの程度かによって、大きく左右されます。
仮に受験生全体のレベルが一定であれば、確かに頑張れば偏差値は上がっていきます。
しかし、受験生全体が勉強しています。
時間が経てば経つほど、受験生全体のレベルが上がっていきます。
上の図のように受験生全体のレベルが上がっていくので、もし同じ力のままなら、相対的な位置は下がっていくことになります。
つまり、学力をキープしているだけでは、偏差値は下がっていきます。
受験勉強というのは、マラソンのようなものです。
「マラソンのレース中に走ったら順位は上がっていきますか?」、ということを考えてみてください。
もちろん、他の選手たちが止まっているなら、走れば自然に順位は上がっていきますよね。
しかし、マラソンでは、周りの選手たちも前に向かって走っていますよね。
レース中に止まってしまえば順位が下がっていきますよね。
受験勉強での偏差値というのは、周りがどんどん進んでいっている中での比較です。
勉強しなくても学力がキープできることはあるかもしれません。
しかし、学力はキープできたとしても、偏差値は下がっていきます。
偏差値は、放置すればどんどん下がっていきます。
それどころか、頑張って学力をつけていっても、偏差値が下がっていくことがあります。
マラソンでも、前に向かって走っていても、周りの進み方よりも遅ければ順位が下がるということはありますよね。
全体のレベルの上がり方よりも、学力の上がり方が小さい場合は、相対的な位置は下がっていきます。
つまり、偏差値は、頑張ったら上がるとは限りませんし、頑張ればキープできるものでもありません。
偏差値を横ばいにキープできているのであれば、周りの受験生に離されずについていっているということです。
マラソンでも、順位をキープしている状態であれば、他の選手達と同じ程度の速さで走っている状態ですよね。
同じように、頑張っているからこそ、偏差値がキープできるんです。
模試を受けて、偏差値が思ったように上がっていなくてがっかりした経験がある方もいらっしゃるでしょう。
しかし、偏差値が上がっていなかったとしても、偏差値が横ばいをキープしていれば、頑張っている証拠なんです。
私も生徒の成績を見せてもらって偏差値が横ばいであれば、「あー頑張っているな」、と毎回感心するんです。
偏差値が思うように上がっていなくても、頑張っていることは認めてあげて欲しいです。
とはいえ、ここで話が終わっては意味がないですよね。
頑張っている証拠ではありますけど、「偏差値が横ばいで良いのか」は別問題です。
志望校まで偏差値が足りないのであれば、偏差値を上げていきたいですよね。
頑張っているのは大前提なんですけど、さらに偏差値を上げるためには、工夫が必要です。
偏差値を上げるということは、周りの力がついていく中で、それ以上に力をつけるということです。
偏差値を上げるためには、頑張るだけでは不十分ということでもあります。
偏差値の上げ方
偏差値を上げるためには、頑張るだけでは不十分ですけど、特別な勉強が必要という意味ではありません。
頑張るだけで不十分なら、さらに頑張れば良いということでもありません。
気持ちでどうにかできることは限られています。
頑張るだけでは不十分ということは、周りの受験生と同じことをしていても偏差値が上がりません。
自分と同じ程度の偏差値の受験生よりも、少しだけ工夫をすれば、上がる可能性が出てきます。
具体的に、何をどう工夫するかを考えることが大切です。
考え方としては、勉強の量を増やすか、質を高めるか、あるいはその両方ということになるでしょう。
例えば、疲れて勉強終わりにしていたところを、もう一問だけ解いてみる。
あるいは、一回解けたら終わりにしていた問題を、もう一度解けるか確認してみる。
工夫をして、偏差値が上がるか様子を見て、必要に応じてまた工夫をすると繰り返すことになるでしょう。
具体的に何をどう工夫するかは、人によっても異なります。
使える時間も人によって違いますし、性格なども違うからです。
塾に通っているのであれば、塾の先生と相談しながら進めていくと効果的ですね。
ただし、塾の先生は、生徒の偏差値を上げることはできないはずです。
生徒の平均偏差値は50と決まっているからですね。
ある生徒の偏差値を上げることは、ある生徒の偏差値を下げることを意味します。
塾の先生としては、他の生徒の偏差値を下げることはできませんよね。
それでも、頑張る気持ちがあるのに何をどう頑張るか分からない人には、前向きに話をしてくれるでしょう。
偏差値を上げるためのアドバイスはしてくれることは期待できます。
まとめ
偏差値は、頑張れば上がるというものではありません。
偏差値は相対的な位置付けなので、自分が頑張って学力がついても、偏差値が下がることさえあります。
偏差値を横ばいでキープしているだけでも、頑張っている証拠です。
しかし、偏差値を上げるためには、頑張るだけでは不十分ということも意味しています。
偏差値を上げるためには、周りの受験生よりも少しだけ工夫をすることが必要です。
何かを少し変えてみて、そしてまたテストを受けて効果を見極める、という繰り返しをすることで、偏差値が上がる可能性が出てきます。
何をどう工夫するかは、塾の先生に相談するのが一番良いですね。
あるいは、私でよろしければ、公式LINEからお気軽にご相談ください。
また、私は家庭教師をしております。
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