「勉強していくと、『なんとなく』が当たるようになります。」
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、勉強すると「なんとなく」が当たるというのは、運が良くなるという意味ではありません。
入試では、見たこともない問題が出題されることもあります。
見たこともない問題でも、既に持っている知識から考えれば正解できるように作られていることも多いです。
問題で問われている知識を持っていなくても、経験則などからの推測でも正解できます。
勉強していく過程で、推測の練習を積むことができます。
練習の積み重ねで、勉強すればするほど「なんとなく」が当たりやすくなります。
具体的な例題を使って、知識がなくても正解できることを述べていきます。
また、その上でどのように練習するかも述べていきいます。
この記事の主な対象
- 「知識が足りないからとにかく知識を埋めていかないと」とお考えの方
- 「間違えた問題に出てきたことは全部覚えておこう」とお考えの方
- 「テキストに載っていない問題がテストで出されたら毎回解けない…」という方
勉強すると、「なんとなく」が当たるワケ
「カエルはどこで産卵するか」という問題を使って説明していきます。
この問題を解くときに、カエルの産卵場所を知らないとします。
カエルの産卵場所を知らなくても、諦めてはいけません。
カエルの産卵場所を知らなくても、カエルの子がオタマジャクシであることを知っていれば、解くことができます。
カエルの子であるオタマジャクシは水中で生活します。
ということは、水中で産卵しないとオタマジャクシは死んでしまいます。
「カエルは水中で産卵するのだろう」と推測することができます。
オタマジャクシからの推論で正解することができます。
「どうして水中で産卵すると分かったの?」と尋ねたら、「なんとなく」と答えるかもしれません。
「なんとなく」でも正解することができるんです。
素晴らしい「なんとなく」です。
「カエルの産卵場所」という知識を持っていなくても、「カエルの子はオタマジャクシ」という知識を使って解くことができます。
分からない問題が出てきたときに、「カエルの産卵場所」を覚えようとするだけでは、できるようにはなりません。
「持っている知識を使って解くことができないか」と考えることも大切です。
そもそも知識量には限界があります。
知識を増やすことも大事ですが、知識を完璧にすることは不可能です。
知識を増やそうと思っていると、力が伸びないこともあります。
持っている知識を使って、得点を最大化することも大切です。
知識量に頼らない得点力を身に付けていくことで、同じ知識量でも大きな差をつけることができます。
問題が解けなかったときに、「知識がなかったから」という言い訳をする子もいます。
しかし、「知識量」を言い訳にしてはいけません。
解けなかった問題の知識を、すべて覚えようとしてもいけません。
知識量ですべて解決しようとしてはいけません。
知識の使い方を練習する方法
持っている知識を使って、得点を最大化するのが理想的です。
しかし、持っている知識を活用しろと言われてできるものではありません。
やはり練習をすることが必要になってきます。
知識を身に付ける作業をすることも重要ですが、知識を使う練習もしていくことが重要です。
知識を身に付けていく作業は、入試の直前期でもできます。
一方、知識の使い方の練習には、時間がかかります。
知識の使い方が身に付き、「知識さえあれば解ける」状態にしておけば、知識を埋めていくだけでどんどん成績が上がります。
反対に、早めに知識を完成させても、知識の使い方が身につかなければ成績は上がりません。
知識の使い方の練習は早めにしておくことが望ましいです。
メモリーチェックなどのまとめ教材は、知識の穴埋めとしては便利です。
しかし、知識の使い方がある程度身についてから使用しましょう。
知識の使い方の練習に最適なのは、入試問題です。
入試では、知識量そのものではなく、知識の使い方で差がつく問題が多く出題されます。
日能研生であれば、日特で入試問題の演習を行っていきます。
知識をどのように使っていくか、解説される場面もあるでしょう。
早めに練習するために、前期日特を活用することはお勧めです。
知識の穴埋めは一人でもできますが、知識の使い方の練習できる機会は限られます。
また、日能研生でなくても、銀本を使うという方法もあります。
銀本を使って様々な問題に触れることで、知識の使い方を練習することができます。
まとめ
勉強していくと、「なんとなく」で正解できるようになってきます。
運が良くなるのではありません。
持っている知識を使って、知らない知識に対応することができます。
同じ知識量でも得点を最大化するという発想はとても大事です。
知識を全て頭に入れようとすると、キリがありません。
また、知識量があっても、知識の使い方が伴わなければ成績が伸びていきません。
知識面に不安を抱く気持ちは分かります。
しかし、知識に穴が多い状況だとしても知識の使い方を練習していくことが大切です。
知識の使い方を練習するには、入試問題を使うことが最適です。
日能研生であれば、日特で様々な入試問題に触れる機会があるでしょう。
また、銀本を使うことで、様々な入試問題に触れる機会を作ることもできます。
知識の使い方をある程度身に付けてから、 受験する学校の過去問に 取り組んでいきましょう。
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