中学受験生にとって、勉強というのは、机の上ですることに限りません。
紙の教材などで勉強できるものには限りがあります。
百聞は一見に如かずというように、実際に見たり体験したりするのは、勉強にとっても効果的です。
実際に見たり体験したりするために、旅行という手段があります。
旅行の中でも、鉄道を利用する過程で、様々なものを見たり体験したりできます。
私・川口は、総合旅行業務取扱管理者という国家資格を持っていますし、旅行会社で働いた経験もあります。
私も旅行が好きなことに加え、鉄道も好きです。
中学受験に役立つという観点から、おすすめの列車としてリゾートしらかみ号を紹介します。
紹介するのは、「私が大好きな列車だから」というのも大きな理由です。
しかし、「中学受験にも大きく役立つから」という理由も大きくあります。
リゾートしらかみ号の車中の見どころを紹介していきます。
リゾートしらかみ号・車中の見どころ
リゾートしらかみ号とは、青森駅と秋田駅の間を、日本海寄りの五能線経由で運転されている臨時快速列車です。
リゾートしらかみ号には多くの見どころがあります。
沿線の観光も中学受験に役立ちますが、せっかく乗車するなら車中も含めて楽しみたいものです。
車中の見どころとして、列車そのものを楽しむポイントを述べていきます。
見どころ① 快適な座席
座席探訪(http://sonicrailgarden.sakura.ne.jp/seat_hb300shirakami.html)
リゾートしらかみ号の座席はとても広く、シートピッチ、つまり、前後の座席との間隔が1200mmもあります。
1200mmといっても、イメージが湧きにくい方も多いでしょう。
身近な例ですと、東海道新幹線のグリーン車のシートピッチが1160mmなので、それよりも広いんです。
新幹線の普通車は1040mmですから、実際にリゾートしらかみ号に乗ってみるととても広く快適に感じます。
見どころ② 料金
リゾートしらかみ号は快速列車なので、特急料金やグリーン料金は不要です。
運賃と指定席券だけで乗車することができます。
運賃は、青森~秋田を乗り通すと大人4,510円、小人なら2,250円です。
しかし、五能線フリーパスというお得な切符があります。
五能線フリーパスでは、大人3,880円、小人1,940円で、リゾートしらかみの運行範囲と同じエリアが2日間乗り放題になります。
なんと片道乗るだけでもお得になるんです。
ちなみに、指定席券は、時期により1乗車あたり大人840円、小人420円です。
例えば、五能線フリーパスを使い、大人1人+子供1人で1回乗車するなら、合計7,080円です。
※2024年6月時点の金額です。
見どころ③ 絶景
青森駅から秋田駅まで、最短で移動する場合は、特急つがる号を利用することになります。
つがる号は、奥羽本線という山側のルートを通ります。
一方、リゾートしらかみ号は、五能線という海側のルートを通ります。
リゾートしらかみ号の車窓は、目の前に海が広がる絶景が続きます。
特におすすめなのは、夕日です。
青森県観光情報サイト(https://www.aptinet.jp/PostDetail_display_00000483.html?id=00000483&t=1)
日本海の夕日が目の前に広がると、感動しますよ。
また、リゾートしらかみ号は、一般的な電車よりも、窓がとても大きいので、景色を楽しみやすいです。
楽天トラベル(https://travel.rakuten.co.jp/mytrip/amazing/shirakami-guide/)
座席だけでなく、展望室という共用スペースで景色を楽しむこともできます。
JR東日本秋田支社(https://www.jreast.co.jp/akita/gonosen/train/index.html)
日没時間は季節によって変動しますので、夕日の時間に合うように計画を立てるのをお勧めします。
冬なら16時台、夏なら18時台、春と秋は17時台、というのが目安になります。
見どころ④ 車内イベント
リゾートしらかみ号は、観光を意識した列車なので、車内でのイベントも実施されます。
津軽弁「語りべ」実演
JR東日本秋田支社(https://www.jreast.co.jp/akita/gonosen/index.html)
と、津軽三味線生演奏
JR東日本秋田支社(https://www.jreast.co.jp/akita/gonosen/index.html)
という2つのイベントがあります。
実施されるのは一部の列車の一部の区間に限られますし、日程が限定されることもあります。
詳細はJR東日本秋田支社で確認してください。
見どころ⑤ ボックス席の半個室
フルフラットにすることもできるボックス席も用意されています。
JR東日本秋田支社https://www.jreast.co.jp/akita/gonosen/train/index.html)
通常の座席と料金は同じですので、4人組には、特にお勧めできます。
見どころ⑥ 長い乗車時間
リゾートしらかみ号では、青森駅から秋田駅まで乗り通すと5時間以上かかります。
もちろん、乗り通さずに途中下車して観光するのも良いでしょう。
しかし、せっかくの鉄道旅なので、ゆっくりとお弁当などを楽しみつつ過ごすのも良いですね。
見どころ⑦ 千畳敷
リゾートしらかみ号が停車する千畳敷駅は、有名な観光地である千畳敷海岸にとても近いです。
停車時間が15分ほど取られている列車もあるので、停車中に散歩することができます。
見どころ⑧ バスケットボール
リゾートしらかみ号が停車する能代駅がある能代市は、バスケの街として知られています。
能代駅のホームには、バスケットボールのリングが設置されています。
JR東日本秋田支社(https://www.jreast.co.jp/akita/gonosen/menu/06.html)
リゾートしらかみ1号・3号は、能代駅の停車時間が長めに確保されており、停車中にバスケットボールを楽しむことができます。
シュートを決めた方には、ちょっぴりプレゼントもあるそうですよ。
なお、停車時間に限りがあるため、参加人数にも限りがあります。
リゾートしらかみ号は、とても魅力的な列車です。
それに加えて、沿線には、中学受験に役立つ観光スポットが多くあります。
是非こちらもご覧ください。
運転日/予約方法/秋田・青森までのアクセス
リゾートしらかみ号の運転日、予約方法、および秋田・青森までのアクセスについてまとめておきます。
リゾートしらかみ号の運転日
リゾートしらかみ号は臨時列車ですが、4月から11月まではほぼ毎日運転されます。
また、12月から3月は、土休日を中心に運転されています。
最新の運転状況は、JR東日本で確認してください。
ちなみに、リゾートしらかみ号の車両は 緑色の橅(ブナ)編成、青色の青池編成、オレンジ色のくまげら編成という3種類があります。
どの編成で運転されるかも、JR東日本で確認することができます。
リゾートしらかみ号の予約方法
リゾートしらかみ号は、全席指定の列車です。
乗車するには、指定席を購入することが必要です。
指定席券は、1か月前の同日(同日がない場合は1日)の午前10時に発売開始されます。
例えば、5月30日に乗車する場合は4月30日の午前10時、5月31日に乗車する場合は5月1日の午前10時に発売開始されます。
乗車券は直前でも購入できますが、指定席券は満席になると購入できません。
特に、景色を楽しみやすい窓側の席を確保するためには、なるべく早く購入することが望ましいでしょう。
なお、日本海に臨む窓側の座席は、A席です。
A席を指定して購入するのがお勧めです。
指定席券は、主に以下の場所で購入することができます。
- みどりの窓口
- 指定席券売機
- えきねっと
また、五能線フリーパスを購入する場合は、基本的にフリーエリア内でしか購入できません。
しかし、ご利用当日でも購入することができますのでご安心ください。
青森駅や秋田駅に到着してから、五能線フリーパスを購入して旅をスタートしましょう。
青森駅・秋田駅へのアクセス
青森駅へのアクセス
飛行機では、東京(羽田)、大阪(伊丹・神戸)、札幌(新千歳)、名古屋(小牧)から青森空港への便があります。
青森空港から青森駅までは、バスで35分ほどです。
新幹線でアクセスする場合は、東北新幹線はやぶさ号で、東京駅から新青森駅まで約3時間です。
新青森駅からリゾートしらかみ号に乗車することもできますし、青森駅に移動する方法もあります。
新青森駅から青森駅の所要時間は約6分です。
五能線フリーパスを利用する場合は、フリーエリア内なので、追加の費用はかかりません。
また、新青森駅から青森駅までは、特例として特急つがる号に特急料金不要で乗車することもできます。
秋田駅へのアクセス
飛行機では、東京(羽田)、大阪(伊丹)、札幌(新千歳・丘珠)、名古屋(中部)から秋田空港への便があります。
秋田空港から秋田駅までは、バスで40分ほどです。
新幹線でアクセスする場合は、秋田新幹線こまち号で、東京駅から秋田駅まで、4時間弱です。
まとめ
中学受験生に、リゾートしらかみ号を利用することをお勧めします。
沿線の観光にも多くの魅力がありますが、車中にも多くの見どころがあります。
- 快適な座席
- 料金
- 絶景
- 車内イベント
- ボックス席の半個室
- 長い乗車時間
- 千畳敷
- バスケットボール
リゾートしらかみ号は、全席指定なので、指定席券を事前に購入しておきましょう。
青森駅や秋田駅までは、新幹線や飛行機でアクセスしてしまえば、あとはリゾートしらかみ号の旅を楽しむだけです。
ぜひリゾートしらかみ号を利用してみてはいかがでしょうか。
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