こちらの記事で、リゾートしらかみ号が中学受験にお勧めだと述べました。
リゾートしらかみ号は、車中に多くの見どころがありますが、鉄道の楽しみ方は車中に限られません。
沿線にも多くの観光スポットがあります。
列車に乗る前や乗った後、または途中下車して観光することで、旅の楽しみが広がります。
特に、リゾートしらかみ号の場合は、中学受験に役立つ沿線の観光スポットが多いです。
私もリゾートしらかみ号に何度も乗車し、沿線の観光スポットも多く訪れてきました。
私・川口は、総合旅行業務取扱管理者という国家資格を持っていますし、旅行会社で働いた経験もあります。
もちろん自分自身も鉄道や旅行が好きなので、中学受験に役立つという観点から述べていきます。
リゾートしらかみ号・沿線の観光
リゾートしらかみ号とは、青森駅と秋田駅を結ぶ臨時快速列車です。
日本海寄りの五能線を経由するので、多くの観光スポットがあります。
中学受験に役立つものを中心に紹介していきます。
リゾートしらかみ号・観光① 三内丸山遺跡
三内丸山遺跡は、青森県にある縄文時代の集落跡です。
世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」にも登録されています。
中学受験においても有名な遺跡であり、重要な遺跡でもあります。
六本柱建物や、竪穴住居などを見ることができます。
今では有名な遺跡ですが、1992年ごろから本格的に発掘調査が進められたきたので、比較的新しい遺跡です。
三内丸山遺跡の発掘調査により、縄文時代にも大人数の集落が存在していたことが分かってきたので、歴史的にも意義の大きな遺跡です。
三内丸山遺跡を訪れることで、縄文時代の暮らしを体感することができますので、お勧めできます。
アクセス:青森駅から市営バスで約30~40分、または新青森駅からねぶたん号というシャトル・ルートバスで約15分、青森空港からは車で約30分です。
参考:https://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/information/access/
リゾートしらかみ号・観光② 青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
中学受験において、青函トンネルは重要な知識です。
青函トンネルがあることにより、本州と北海道を鉄道で往来することができるようになりました。
現在では、北海道新幹線も通っていますから、青森と函館の移動はとても楽になっています。
ところが、青函トンネルが完成する以前は、本州と北海道を往来するためには、青函連絡船 に乗るしかありませんでした。
かつての青函連絡船は、毎日多くの人を運んでいました。
また、青函連絡船の中には鉄道の線路もあり、列車をそのまま船に乗せて移動していました。
そんな青函連絡船が、実際に保存されており、内部を見学することができるのが、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸です。
多くの人が努力し、事故での犠牲もありながら完成したのが青函トンネルです。
青函トンネルは、世界最長の海底トンネルであり、今では「当たり前の存在」でもあります。
しかし、昔の人にとっては、決して「当たり前の存在」ではありません。
「当たり前」ではない時代もあったという、昔の人の苦労を体験するためにも、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸はお勧めできます。
アクセス:青森駅から徒歩5分。
リゾートしらかみ号・観光③ 白神山地・青池
白神山地は、青森県から秋田県にかけて広がる山地で、世界遺産の一つです。
日本には多数の世界遺産がありますが、世界自然遺産は4つだけです。
屋久島、知床、小笠原諸島、そして白神山地です。
4つだけなので、全て覚えておきたいものです。
白神山地が世界遺産に登録されたのは、1993年ですが、それまで日本には世界遺産がありませんでした。
1993年には、同じ年に4つの世界遺産が、日本において登録されています。
以下の4つが、日本初の世界遺産です。
- 白神山地(自然遺産)
- 屋久島(自然遺産)
- 法隆寺(文化遺産)
- 姫路城(文化遺産)
さて、世界遺産というのは、保全することが目的です。
白神山地も、ブナの原生林が世界最大級の規模で分布していることから、保全することが大切です。
入山が禁止されている範囲もありますが、リゾートしらかみ号でアクセスしやすい場所でも、見ることができます。
特にお勧めなのが、十二湖の一つ、青池です。
ちなみに、十二湖とは、複数の湖の総称です。
青池とは、その名の通り、青く見える湖です。
実際に見てみると、すごく不思議で神秘的に感じます。
なぜ青く見えるかは、いまだに解明されいないようです。
実際に見ながら不思議さを体験してみると、白神山地についても関心が高まりそうです。
アクセス:十二湖駅からバスで約15分奥十二湖下車、奥十二湖より徒歩約10分。
リゾートしらかみ号・観光④ 大潟村干拓博物館
大潟村とは、八郎潟を干拓することによって発足した村です。
八郎潟は、日本で2番目に大きな湖だったのですが、それを干拓するという大事業が実施されたんです。
広大な土地なので、干拓地としても日本最大です。
秋田県では、稲作の土地を確保するために、大規模な事業を実施しました。
八郎潟の干拓について学ぶことができるのが、大潟村干拓博物館です。
干拓とは何か、イメージを掴みにくい子も多いでしょうから、その点でもお勧めできます。
アクセス:八郎潟駅からマイタウンバスで徒歩20分、道の駅おおがた前下車すぐ。
参考:http://www.ogata.or.jp/outline/bus.html
リゾートしらかみ号・観光⑤ その他
その他にも、沿線には多くの魅力的な観光スポットがあります。
中学受験に役立つかどうか微妙なものもありますが、いくつかまとめて紹介します。
青森県立美術館
青森県立美術館は、青森では定番の観光スポットです。
三内丸山遺跡から徒歩10分ほどと近いので、続けて観光するのもお勧めです。
アクセス:青森駅から市営バスで約20分、または新青森駅からねぶたん」というシャトル・ルートバスで約10分、青森空港からは車で約20分、三内丸山遺跡から徒歩10分です。
弘前城
弘前城は、青森県にある有名な城です。
特に桜が咲く時期には、素晴らしい景色が広がります。
東北地方の桜は、関東地方や近畿地方などと比べて、遅い時期に咲きます。
東北や北海道以外に住んでいる子にとっては、開花前線を体感することができる機会にもなります。
もちろん、桜が咲かない時期でも、弘前城自体に見学する価値もあります。
アクセス:弘前駅から市内循環バスで約15分市役所前下車、市役所前より徒歩4分。または、弘前駅から徒歩30分。
鰺ヶ沢温泉
鯵ヶ沢温泉は青森県にある温泉の一つです。
最寄り駅から徒歩5分ほどなので、リゾートしらかみ号でのアクセスが抜群です。
アクセス:鯵ヶ沢駅から徒歩5分ほど。
不老不死温泉
不老不死温泉は、濁ったお湯で有名な温泉です。
日本海が目の前に広がるので、景色も楽しめます。
また、リゾートしらかみ号の発着時間に合わせてウェスパ椿山駅から無料送迎バスがあるので、とてもアクセスしやすいです。
宿泊でも日帰りでも利用できるので、ウェスパ椿山と続けて楽しむのも良さそうです。
アクセス:ウェスパ椿山駅から無料送迎バス
運転日/予約方法/秋田・青森までのアクセス
最後に、リゾートしらかみ号の運転日、予約方法、および秋田・青森までのアクセスについてまとめておきます。
リゾートしらかみ号の運転日
リゾートしらかみ号は、臨時列車ですが、4月から11月まではほぼ毎日運転されます。
また、12月から3月は、土休日を中心に運転されています。
最新の運転状況は、 JR東日本 で確認してください。
ちなみに、リゾートしらかみ号の車両は 緑色の橅(ブナ)編成、青色の青池編成、オレンジ色のくまげら編成という3種類があります。
どの編成で運転されるかも、 JR東日本で 確認することができます。
リゾートしらかみ号の予約方法
リゾートしらかみ号は、全席指定の列車です。
乗車するには、指定席を購入することが必要です。
指定席券は、1か月前の同日(同日がない場合は1日)の午前10時に発売開始されます。
例えば、5月30日に乗車する場合は4月30日の午前10時、5月31日に乗車する場合は5月1日の午前10時に発売開始されます。
乗車券は直前でも購入できますが、指定席券は満席になってしまうと購入することができなくなります。
特に、景色を楽しみやすい窓側の席を確保するためには、なるべく早く購入することが望ましいでしょう。
なお、日本海に臨む窓側の座席は、A席です。A席を指定して購入するのがお勧めです。
指定席券は、主に以下の場所で購入することができます。
- みどりの窓口
- 指定席券売機
- えきねっと
また、五能線フリーパスを購入する場合は、基本的にフリーエリア内でしか購入できません。
しかし、ご利用当日でも購入することができますのでご安心ください。
青森駅や秋田駅に到着してから、五能線フリーパスを購入して旅をスタートしましょう。
青森駅・秋田駅までのアクセス
青森駅へのアクセス
飛行機では、東京(羽田)、大阪(伊丹・神戸)、札幌(新千歳)、名古屋(小牧)から青森空港への便があります。
青森空港から青森駅までは、バスで35分ほどです。
新幹線でアクセスする場合は、東北新幹線はやぶさ号で、東京駅から新青森駅まで約3時間です 。
新青森駅からリゾートしらかみ号に乗車することもできますし、青森駅に移動する方法もあります。
新青森駅から青森駅の所要時間は約6分です。
五能線フリーパスを購入する場合は、フリーエリア内なので、追加の費用はかかりません。
また、新青森駅から青森駅までは、特例として特急つがるに特急料金不要で乗車することもできます。
秋田駅へのアクセス
飛行機では、東京(羽田)、大阪(伊丹)、札幌(新千歳・丘珠)、名古屋(中部)から秋田空港への便があります。
秋田空港から秋田駅までは、バスで40分ほどです。
新幹線でアクセスする場合は、秋田新幹線こまち号で、東京駅から秋田駅まで、4時間弱です。
まとめ
リゾートしらかみ号は、中学受験におすすめの列車です。
リゾートしらかみ号自体にも多くの見どころがありますが、沿線にも魅力的な観光スポットがあります。
しかも、中学受験に役立つ観光スポットが多くあります。
今回紹介したのは、以下の観光スポットです。
- 三内丸山遺跡
- 青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
- 白神山地・青池
- 大潟村干拓博物館
- 弘前城
- 鯵ヶ沢温泉
- ウェスパ椿山
- 不老不死温泉
いずれも魅力的な観光スポットですが、全部を訪れると、ある程度の日数も必要になるでしょう。
いくつかを選んでみるのも良いでしょうね。
もちろん途中下車をせずに、青森から秋田まで乗り通して列車旅を楽しむのも素敵な体験になるでしょう。
ぜひリゾートしらかみ号を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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