小6の夏休み前の時期というのは、日能研をやめる時期として一つの選択肢になります。
もちろん、日能研を辞めることを推奨するわけではありません。
しかし、人によっては、やめて勉強した方が力をつけられることも珍しくありません。
小6の夏休み前は、概ね全範囲の学習を終えた時期でもあります。
全範囲の学習を終えた段階でも、基礎に穴があるのが普通のことです。
一回学習しても普通は穴があり、その穴を埋めていく作業が基礎固めです。
特に日能研をやめて中堅校を目指す場合は、夏を中心とした基礎固めが最重要になります。
とはいえ、基礎固めだけで入試に臨むこのは厳しいです。
基礎固めをしたあとは、問題演習をして実際に使えるものにしたいものです。
また、問題演習をする中で、改めて穴が見つかることもありますから、その対策も重要です。
そして、もちろん志望校の過去問演習をして対策をすることも必要です。
そこで、日能研を小6の7月にやめてから中堅校を目指すカリキュラムを、以下の3つの時期に分けてご提案します。
- 夏休みを中心とした「基礎固め期」
- 問題演習を中心に進める「実践期」
- 過去問演習を中心に進める「完成期」
一つずつ説明していきます。
最後には、「具体的に何月がどの時期か」というのを整理した図も用意しています。
基礎固め期
基礎固めをするためには、学習してきた内容をすべて復習するのは効率が悪いです。
基本的な内容に絞って学習することが大切です。
そのために、以下の教材を使うことをお勧めします。
算数は、日能研ブックスでは『ベストチェック』が基礎固めに適した教材です。
中堅校を目指すことを考えると、やや高度な内容も含みますが、取り組む価値は高いです。
ちなみに、ベストチェックでは、専用のノートも販売されています。
書く練習をしたい場合は、試してみる価値はあるでしょう。
また、計算の練習も積み重ねることが大切です。
『マスター1095題』は、1日3問を5分で解くという構成の教材です。
短時間でも練習できるので、できれば計算は毎日練習しましょう。
そして、理科・社会については『メモリーチェック』です。
ただし、メモリーチェックは日能研で配布されるので購入する必要はありません。
ちなみに、メモリーチェックも専用のノートがありますが、こちらも日能研で配布されます。
国語については、基礎固めという点では、やや重要度が下がります。
漢字は重要なので、『漢字マスター一〇九五題』をお勧めます。
計算の『マスター1095題』と同様に、1日3問ずつの構成です。
是非漢字は毎日練習しましょう。
国語の知識については、『完成語句文法』という教材も、良い教材です。
しかし、ボリュームが多いので、分野を選んだり問題数を絞って取り組んだりしても構いません。
国語の文章読解については、早めに後述する「実践期」と同様に入試問題で演習する手もあります。
他の科目と違い、実践的な問題演習を通じて力をつけていくのが一番効率的だからです。
しかし、まだ入試問題に抵抗があれば、『ウイニングステップ』に取り組んでも良いでしょう。
『ウイニングステップ』は、読解編と記述編の2冊あるので、一方だけ取り組むの一つの方法ですね。
『ウイニングステップ』は、日能研のテストに出題された問題が、正答率別に整理されています。
日能研に通っていたお子さんであれば、取り組みやすいでしょう。
基礎固め期の理想は8月まで、現実的には9月まででしょう。
不安な単元などがあれば、確実にできることを目指して繰り返しましょう。
そして、多少は穴があっても、10月には実践期に移行しましょう。
実践をしながら、基礎固めも並行して行う手もあります。
しかし、もしあまりにも基礎に不安があれば、実践期はカットして完成期に直結する方法もあります。
ただし、計算と漢字の練習は、入試直前までできるだけ続けましょう。
実践期
基礎固めができたら、同じ問題を繰り返すことでは力がつきません。
見たことがない問題にも対応できる力をつけていきたいところです。
そのためには、問題演習を繰り返すことが重要です。
特に、入試問題は様々な問題が出題されるので、入試問題で練習するのが効果的です。
入試問題を練習する教材としては、銀本こと『中学入学試験問題集』がお勧めです。
ただし、実践期には、あくまで様々な問題に取り組むことが重要です。
受験しない学校の入試問題に取り組みましょう。
銀本で問題を解いて弱点が見つかれば、再びベストチェックなどに戻りましょう。
また、基礎固め期で苦手単元などがあれば、基礎固めも並行して行いましょう。
入試問題の演習に加えて、時事問題の対策も重要です。
例年、11月1日ころに、日能研ブックスの『重大ニュース』が発売されます。
日能研に通っていれば配布されますが、もし退会している場合は、購入して進めましょう。
しかし、受験する学校の過去問に取り組む時間を確保することも重要です。
12月以降は過去問に取り組むために、実践期は11月で打ちきりましょう。
ただし、時事問題の対策は、11月までに終わらせるのは難しいので、続けてください。
完成期
基礎固め期と実践期は、志望校に特化した勉強をしていません。
しかし、もちろん志望校に特化した勉強をすることも大切です。
志望校に特化した勉強としては、何よりも過去問演習が重要です。
ただし、やみくもに過去問を解くだけでは効果がなく、目的を意識することが重要です。
過去問に取り組むと、弱点が見つかることがあるでしょう。
穴があったらベストチェックなどに戻るということを繰り返します。
まとめ
小6の夏に日能研をやめて中堅校を目指す場合、大きく三つの時期に分けて勉強します。
- 基礎固め期
- 実践期
- 完成期
まず、基礎固め期は、ベストチェックやメモリーチェックを使います。
そして、実践期は、銀本で受験しない学校の入試問題に取り組みます。
しかし、基礎固めに大きな不安がある場合は、実践期をカットする方法や、基礎固めと並行して進める方法もあります。
さらに、12月・1月は、完成期として、受験する学校の過去問に取り組みましょう。
とはいえ、実際には勉強を進めるのに不安がある方もいらっしゃるでしょう。
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