そろタッチというのは、そろばん式暗算をタブレットで身に付けるものです。計算力・暗算力が鍛えられる効果がある一方で、デメリットはないのか気になる方もいらっしゃるでしょう。もちろん、そろタッチにもいくつかデメリットが存在します。
私・川口は、そろタッチ和泉多摩川校の教室長をしております。ですが、そろタッチは万人に合うものではないと考えております。そろタッチを始める際には、デメリットもご理解いただいた上で、合いそうかどうかをご判断いただければ幸いです。
そろタッチは、そろばんをベースとしているので、共通する部分も多くあります。この記事では、そろばん・そろタッチで共通することは基本的に触れません。あくまで、そろタッチに特有のデメリットについて述べていきます。
そろばん・そろタッチの違いについては、こちらの記事をご覧ください。
この記事の主な対象
- 「うちの子にそろタッチを始めさせたいけど、メリットだけじゃなくてデメリットも知りたいな。」という方
- 「そろばんとそろタッチ、どっちがいいんだろう?そろタッチの実際のところが気になる。」という方
- 「子供にタブレットを使わせるのは初めてで不安。そろタッチを始める前に、どんな問題があるかを把握しておきたいな。」という方
そろタッチのデメリット
そろタッチのデメリットとしては、以下のポイントに整理して述べていきます。
- あくまで計算に特化しているので、文章題や図形問題は扱わない
- カリキュラムに上限があり、小数も扱わない
- 先生が教えない
- そろばんという具体物はないので、指先の集中力などは身につかない
- タブレットが必要
- Wi-Fiが必要
- やや高額
そろタッチのデメリット①計算に特化
そろタッチは、あくまで計算力・暗算力を身に付けるだけなので、算数全体ができるようになるわけではありません。
文章題や図形問題を扱いませんし、思考力を身に付けるものではありません。
しかし、思考力を身に付けるためのベースができるとは考えております。
計算力・暗算力があると勉強時間を短くすることができます。
また、そろタッチでは、学習習慣の形成や記憶力を身に付くことも期待できます。
計算力・暗算力以外の部分も含めて、思考力のベースができると考えています。
そろタッチでは文章題や図形問題を扱いませんが、別の手段で練習すれば問題ありません。
文章題や図形問題の練習においても、計算力・暗算力は役立ちます。
そろタッチのデメリット②カリキュラムの上限
そろタッチでは、カリキュラムがすべてタブレットのアプリの中に入っています。
アプリの中に組み込まれている範囲で学習するので、おのずとカリキュラムに上限があります。
そろばん教室であれば、そろタッチのカリキュラムより高度な内容を学習できる場合もあります。
ただし、そろタッチでも、日常生活や中学受験に役立つ程度には高度な内容の計算を身に付けることができます。
具体的には、およそ2年間で、以下のような計算ができるというデータが出ています。
そろタッチのカリキュラムには、48のステージがあります。
半分の24ステージをクリアしたのが、上の画像の難易度です。
48のステージを進めていけば、より高度な計算を練習することもできます。
さらには、48のステージよりもさらに高度な問題を、自主的に練習することはできます。
ただし、注意点として、そろタッチでは小数を扱いません。
ですが、小数の使い方を他で学習すれば、そろタッチで学んだ計算を応用することはできます。
そろタッチのデメリット③先生が教えない
そろタッチでは、アプリを進めれば、計算方法などが分かるようになっています。
アプリが教えてくれるので、先生は基本的に教えません。
先生は、授業を進行して生徒に声を掛けるファシリテーターとしての役割があります。
せっかく教室に通うのに、先生に教えてもらえないことを、デメリットとして重視する方もいらっしゃるかもしれません。
そろタッチのデメリット④そろばんという具体物がない
そろタッチでは、タブレットをタッチして計算方法を学びますので、そろばんを使いません。
そろばん教室であれば、そろばんを使うことにより、指先の集中力なども身につきます。
ただし、実際の問題を解く際の暗算では、そろばんでもそろタッチでも具体物を使いません。
そろタッチのデメリット⑤タブレットが必要
そろタッチでは、iPadなどのタブレットを使用します。
タブレットをお持ちでない場合には、ご用意いただくことになります。
Androidや中古のものを利用するとしても、購入に数万円はかかるので、そろばんと比べると高額になります。
最初はレンタル業者を利用する方法もありますが、レンタルでも毎月数千円はかかります。
ただし、iPadなどのタブレットは、そろタッチ以外の様々な用途にも活用できる利点はあります。
そろタッチのデメリット⑥Wi-Fiが必要
☆Wi-Fiないとできないの図
タブレットを使用して取り組むということは、Wi-Fiが必要にもなります。
ご自宅などで取り組む際には、特に問題にならない場合も多いでしょう。
しかし、お出かけ先でWi-Fiがない場合などは、そろタッチに取り組めないことになります。
そろタッチのデメリット⑦やや高額
そろタッチ和泉多摩川校の場合は、以下の料金が必要になります。
他のそろばん教室だと、もう少し低額な場合もあります。
ただし、実際には通う期間によって総額は大きく異なります。
そろタッチのメリット
そろタッチにはデメリットもありますが、楽しく学びながら計算力・暗算力が身につくというメリットがあります。
ゲーム感覚で問題を解けるようになっています。
加えて、アプリの中に、アクアパークや国旗コレクション、メダルなどの続けやすい仕組みがあります。
先生が教えるのではなく、問題は自動で調整されるので、自分のペースで進められます。
タブレットとWi-Fiさえあれば、お出かけ先でも取り組むことができるのも特徴です。
まとめ:そろタッチのデメリットを教室長が正直に解説
そろタッチには、以下のデメリットがあります。
- あくまで計算に特化しているので、文章題や図形問題は扱わない
- カリキュラムに上限があり、小数も扱わない
- 先生が教えない
- そろばんという具体物はないので、指先の集中力などは身につかない
- タブレットが必要
- Wi-Fiが必要
- やや高額
ただし、もちろんメリットも多くあります。
そろタッチを始める前に、デメリットについてもご理解いただくと安心ですね。
そのうえで、そろタッチに価値があるとお考えであれば、ぜひそろタッチを始めることをご検討ください。
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